←展覧会情報へ戻る

  2024年展覧会情報へ→

2025年の展覧会
ナカジマアート開廊30周年記念企画 Part.1
堀文子のデカルコマニ―
ナカジマアートは2025年、開廊30周年を迎えました。これを記念し、企画展「堀文子のデカルコマニー」を皮切りに、これまで収集した貴重な作品を、4つのテーマに分けてご紹介する記念企画展企画致しました。
堀文子の作品は、作家自身が「画風をもたない」と語るように、時代と共に変化を続けていました。その中でも異色の時期にあたるのが、1960年代に発表されたデカルコマニー技法を取り入れた作品群です。堀は、最愛の夫を亡くした喪失感から脱却するため、2年半にわたり海外を放浪しました。長い海外生活を終えて帰国した後、カルチャーショックにより絵を描くことができない日々が続きましたが、デカルコマニーという技法に没頭し、心象風景を描くようになります。
デカルコマニーは、紙と紙などの間に絵の具を挟み、圧力をかけることで生まれる偶発的な表現技法です。この技法は、海外放浪中に訪れたメキシコを描いた大作《チアパスの夜》(1966年)や《魔王の館》(1964年)にも用いられ、高島屋での初個展にも多数出品されました。今展では、その初個展に出品された作品に加え、未発表の作品や書籍の挿絵に用いられた作品もご紹介しました。

【作家】堀 文子
【会期】5月29日(木)~6月18日(水)
    月-金 11:00~18:30 土 11:00~17:00 
    休廊日:日・祝
【備考】ワークショップ『デカルコマニ―体験教室』開催
    講師:大久保迪子 6/13(金)・14(土)2日間
展示会場風景




企画展
松井冬子
「懼怖(おそれ)の時代」展
松井冬子、2025年—新たな扉を開く 痛みや恐怖、生と死の境界を描き、深い衝撃を与えてきた松井冬子。2014年、四十八枚の障壁画《生々流転》(新宿瑠璃光院白蓮華堂)にすべてを注ぎ、静かに創作の時間へと身を投じました。 そして十年の歳月を経た今、新たな表現の地平へと踏み出します。 銀座・ナカジマアートで1年ぶりに開催される個展では、 新たな「懼怖(おそれ)の時代」を象徴する作品を発表しました。 さらに、14年ぶりに《終極にある異体の散在》が特別展示。 静寂を破り、松井冬子の世界が再び動き出しました。

画像:《被観察者》(部分)©Fuyuko MATSUI
【作家松井冬子
【会期】3月14日(金)~4月5日(土)
    11:00~18:30 
    休廊日:3月20日(木・祝)30日(日)
【備考】松井冬子オリジナルグッズ販売(大伴ポストカード、ポストカード、ミラー、マグネット)、書籍販売
松井冬子ジークレープリント販売

※当初、4/3までの開催予定が、好評につき会期を延長
展示会場風景




  2024年展覧会情報へ→

←展覧会情報へ戻る