2023年の展覧会 |
企画展
堀文子 植物画の軌跡
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様々な命を描き続けた堀文子の作品のなかで圧倒的な登場回数を占める『植物』。展覧会で発表されてきた作品に描かれる植物は、作家の美意識のもと、綿密に取捨選択され、洗練されています。しかし、そこにたどり着くまでに堀が描き残した千冊を超えるスケッチブックの中には、葉の一枚、花びらの構造・・・時には種から育て、手をかけた植物の姿が感動のままに描かれているのです。
今展では、制作の出発点となる植物画のスケッチを初公開、それを基に描かれた日本画、墨絵も展示。堀文子の観察眼をあらためて感じられる機会となりました。
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【作家】 堀 文子
【会期】 11月16日(木)~29日(水)
11:00~18:30 会期中無休
【備考】 新画文集「描いたスケッチ残した言葉」刊行 |
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『堀 文子 植物画の軌跡』展示会場風景
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企画展
境界線 武部雅子作品展
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ナカジマアートでは9年ぶりとなる武部雅子氏(日本美術院 同人)の展覧会を開催いたします。今回の展覧会は、多くの人がイメージする『日本画家 武部雅子』の規格を自らが思い切って外し、武部氏のこれまでの作家活動で制作が叶わなかった作品、作ってみたかったもの、楽しんで作ったものたちが並びます。
並んだ作品は、造形物・アートワーク・美術品・それともSDGs?アート作品を表す言葉は数多くありますが、それぞれの境界線はどこにあるのか、それとも境界線などないのか、を考えるきっかけにもなりそうです。
また、今展では2017年8月から2019年9月まで雑誌『中央公論』の連載小説『卍どもえ』(辻原登・著)に掲載された挿絵原画も初公開展示いたしました。
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大切な事。それは要らない物程愛おしくこの世に要らぬ物等ないと言う事だ。
無意味程、肥やしであり愛おしい物だと考えた。
武部雅子 |
【作家】 武部雅子
【会期】 10月5日(木)~18日(水)
11:00~18:30 会期中無休 |
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『境界線 武部雅子作品展』展示会場風景

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企画展
『更生保護』表紙絵による
山田雄貴作品展
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2022年8月~2023年7月まで月刊誌『更生保護』の表紙絵を山田雄貴氏が担当されました。表紙絵のテーマは『十二支』。各月の十二支は動物の姿でありながら、背景に同化し抽象的に見えます。作家独自の目線で自由に魅力的にアレンジした新種のような十二支が並びました。
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【作家】 山田雄貴
【会期】 8月31日(木)~9月13日(水)
11:00~18:30 会期中無休
【協力】 更生保護法人 日本更生保護協会
【備考】 月刊誌『更生保護』販売
9月7日山田雄貴先生トークイベント開催 |
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『「更生保護」表紙絵による山田雄貴作品展』展示会場風景

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企画展
藁谷 実個展
―日本の山川草木を描く―
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藁谷実氏は長年、国内外の自然と向き合い、取材を重ね、独自の色彩で風景や静物、建造物を描写されてきました。今展は、近年、藁谷実氏が取り組んでいる「日本の山川草木」をテーマに、霊山と呼ばれる山々を大小の画面に収め、発表。日本画独自の技法により樹木や空気感を柔らかな色彩で表現し、悠久の時間と自然が醸し出す美しさが画面に溢れています。
静謐な日本古来の風景に浸り、また藁谷氏の取材エッセイも併せ、探訪できる空間展示となりました。 |
「山川草木に自然律と物語とを学びながら旅をし、描いて行きたい。」
藁谷 実
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【作家】 藁谷 実
【会期】 7月13日(木)~26日(水)
11:00~18:30 会期中無休
【備考】 藁谷実氏エッセイはこちら
ポストカードセット(12枚)販売
5階で藁谷実氏の日本画と藁谷香朱美氏「草木のあしらい」(陶器)を同時開催 |
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『藁谷実個展―日本の山川草木を描く―』展示会場風景

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企画展
伴奏譜 小田原千佳子新作展
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日本画家小田原千佳子氏のナカジマアートでの初個展。近年では、これまで描いてきた少女像のみならず、大人の女性や男の子も描き、小田原氏の描く人物は多彩に広がっています。周りに描かれた花などのモチーフは、人物と結びつき、童話の世界を思い起こします。さらに今展では、ガラス板に岩絵の具で描く作品に挑戦されました。新たな展開をみせる作家の五感に響く空間となりました。 |
音楽を奏でるように季節の移ろいに寄り添い、花のような美しさを誇る女性たちや、時の流れの中で成長していく子供達、いずれ失われるその空想の世界、置き去りにされた記憶を一枚の絵の中に表現できたらと思い制作に励んでおります。
小田原千佳子
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【作家】 小田原千佳子
【会期】 6月15日(木)~28日(水)
11:00~18:30 会期中無休
【備考】 ポストカードセット販売 |
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『伴奏譜 小田原千佳子新作展』展示会場風景

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企画展
isolation
染谷香理
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日本画家 染谷香理氏の新作展を開催いたします。“isolation”とは「隔離」の意。染谷香理氏の描く女性には、意思や現代社会に立ち向かう女性の強さがあり、その強さの裏には「孤独」や「孤立」があると言えます。本展では「金魚」を新たなモチーフとしてシリーズ化します。無表情に漂う金魚は、感情の読めない女性像と重なり、孤独を協調させます。金魚シリーズを含め、女性像や植物画など新作十数点を初公開いたします。染谷氏の挑戦をご覧いただける展示となりました。 |
孤独になりたいと強く願う一方で、ふと他愛のないつながりによって生かされていたことに気づかされます。そして自ら孤独を選んだあと、ゆるやかなつながりを探しはじめるのです。
ー染谷香理ー
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【作家】 染谷香理
【会期】 5月11日(木)~24日(水)
11:00~18:30 会期中無休
【備考】 ポストカードセット販売 |
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『isolation』展示会場風景

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企画展
ナカジマアートと片岡球子・宮北千織展
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大胆な色遣いでそれまでの日本画壇を革新し、院展でも「富士」「面構」など、数々の名品を残した片岡球子氏。優美で繊細かつ柔らかな線と独自の色彩感覚から生まれる作品を描き、院展同人として活躍する宮北千織氏。
ナカジマアートでは、片岡球子氏96歳のときに新作展、また2005年には片岡氏最後の個展「101歳のアトリエから」を開催しました。一方、宮北千織氏は、日本画家として出発し始めた2003年から4回の個展を開催し、新たな日本画の世界を多彩な表現で伝えています。今回は、最新作を含め展示いたします。
2人の魅力溢れる作品をご高覧いただきますようご案内申し上げます。
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【作家】 片岡球子・宮北千織
【会期】 2月22日(水)~3月7日(火)
11:00~18:30 会期中無休
【備考】 ポストカード販売 |
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『ナカジマアートと片岡球子・宮北千織展』展示会場風景

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